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人生の目的を達成するに、

最も大切な正行・雑行の分別を

分かりやすく教えられたお言葉を、

『御文章一帖目一通』で示せ。

◯「うれしさを昔はそでにつつみけり、

こよいは身にも余りぬるかな」。

「嬉しさを昔は袖に包む」

といえる意は、

昔は雑行・正行の分別もなく、

「念仏だにも申せば往生する」

とばかり思いつるこころなり。

「今宵は身にも余る」

といえるは、

正雑の分別を聞きわけ、

一心一向になりて信心決定の上に、

仏恩報尽の為に念仏申すこころは、

おおきに各別なり。

かるがゆえに、

身の置きどころもなく、

躍り上るほどに思うあいだ、

よろこびは身にも嬉しさが余りぬる

と言えるこころなり。

関連著書

  • 本会の御文章 P4-5

    1帖目1通「或人いわく」

  • 桜の巻 P187-187

    34「信心獲得すると、どうハッキリするのか」

  • アニメ P40-40

    第5巻解説書